クラスターがつなぐクォーク、ハドロン、原子核そして原子

Thursday 16 Mar 2017, 10:00 → 16:30 Asia/Tokyo

いちょうホール (大阪大学吹田キャンパス銀杏会館)

自然界にはクォークから始まって、ハドロン、原子核、さらには原子、分子という微視的量子世界の「階層」があります。この階層構造を作る鍵の一つが「クラスター」であるように思われます。３個のクォークでカラー価が中和して「核子」というクラスターをつくり、中性子２個と陽子２個が集まってスピン•アイソスピンが０となった「αクラスター」を作ります。このように自由度の中和によってクラスターが形成され、力の主役が、裸のクォーク間相互作用から、核子間の核力に移行し、またαクラスターではα間力となり、階層も上部へと移行していきます。このような階層間をつなぐ役割を果たすクラスターの物理や、さらには階層間を貫く普遍的法則、相互作用、物理現象について議論するワークショップを企画しました。 世話人 中村隆司(東工大)　大西宏明（理研、阪大RCNP）、 保坂淳（阪大RCNP）志垣賢太（広大）,與曽井優（RCNP）, 関口仁子（東北大）、田村裕和（東北大）、 堀越宗一（東大）、肥山詠美子（理研、東工大）

10:00 → 12:10 Session1

10:00 初めに：ワークショップの要旨

Speaker: Prof. Takashi Nakamura

10:10 ストレンジクォークを含むハドロン・クラスター

Speaker: Prof. Hirokazu Tamura

10:25 原子核に現れる核子クラスターの階層

Speaker: Prof. Takashi Nakamura

10:40 クォーク系と核子系の階層を結ぶ三体力

Speaker: Prof. Kimiko Sekiguchi

10:55 大強度ハドロンビームで探るクォークの相関とクラスター

Speaker: Dr Hiroaki Ohnishi

11:10 高輝度光ビームで探るクォークの相関とクラスター

Speaker: Prof. Masaru Yosoi

11:25 高エネルギー原子核衝突で探るクォークの相関とクラスター

Speaker: Prof. Kenta Shigaki

11:40 極低温原子気体で探るクォーク系・核子系の量子多体現象

Speaker: Prof. Munekazu Horikoshi

11:55 相関とクラスターで解読する階層構造の発現機構

Speaker: Prof. Emiko Hiyama

12:10 → 13:30 Lunch break

13:30 → 16:30 Session2

13:30 Interactions between clusters on a lattice

Speaker: Dr Takumi Doi

13:50 ハドロンの複合性と低エネルギー普遍性

Speaker: Dr Tetsuyo Hyodo

14:10 clustering in nuclear systems

Speaker: Prof. Yoshiko Kanada-En'yo

14:30 Hierarchical structure of matter states and a unified description on the viewpoint of BCS-BEC crossover physics

Speaker: Prof. Yoji Ohhashi

14:50 Coffee Break

15:10 対相関がつなぐクォーク物質と冷却原子気体

Speaker: Prof. Kei Iida

15:30 Search for alpha condensed state in sd-shell nuclei

Speaker: Prof. Takahiro Kawabata

15:45 大強度高運動量二次ビームで探る重いバリオン分光

Speaker: Dr Kotaro Shirotori

16:00 議論、総括