高エネルギーQCD・核子構造勉強会

趣旨説明

核子、ハドロンの内部構造をクォーク・グルーオン描像として理解するためには、高エネルギー QCD に基づく多くの理論的、実験的な方法があり、近年も発展が続いています。原子核も含めた3次元的な内部構造を研究、理解することは重要課題であり、QCD の多様性、クォーク・グルーオン描像の原理的な理解、高エネルギー陽子衝突、原子核衝突の始状態、終状態の理解に対しても大きな影響があります。これらの研究の将来の発展のため、定期的に勉強会を開催しています。

世話人

熊野俊三 (日本女子大/KEK)、小池裕司 (新潟大)、後藤雄二 (理研)、Ralf Seidl (理研)、澤田真也 (KEK)、柴田利明 (日大)、田中和廣 (順天堂大)、谷田聖(原研)、中川格 (理研)、中野健一 (バージニア大)、八田佳孝 (BNL)、宮地義之 (山形大)、渡邉和宏(成蹊大)

第22回 高エネルギーQCD・核子構造勉強会

日時:   3月29日金曜日13:00開始

場所:  KEK東海キャンパス(東海1号館116号室) + オンライン(Zoom)のハイブリッド形式会議

今回の勉強会はEIC(Electron-Ion Collider)の物理をJ-PARCなど日本の研究施設で活動している方々にもより広く理解してもらい、今後の共同研究領域を広げることに結びつけたいと考えて企画をしました。

EICはアメリカ原子核物理の最優先計画であり、ブルックヘブン国立研究所に建設される世界初の偏極電子+偏極陽子及び原子核衝突型加速器です。EIC計画は現在アメリカエネルギー省から計画実行段階への権限を与えられ、次の施設建設段階へ、そして2032年頃の建設完了に向けて、順調に進んでいます。

EICとJ-PARCは物理のエネルギー領域に違いはあるものの、ハドロン物理を中心とした共通する目的に向かっているという点で違いはありません。異なるエネルギー領域の物理の違いを統合することは重要な課題であり、また技術開発の共同研究を開拓することによるSynergeticな発展効果を期待しています。

議論・講演は日本語を使用して行います。Zoomの情報は,会議前に登録者に送ります。また希望者による勉強会後の懇親会(夕食)を行う予定です。参加される方は下記Indicoから3月25日までに参加登録をお願いします。

東海ドミトリーに宿泊希望する方は3月8日までに登録を行い、お知らせください。

プログラム

https://indico2.riken.jp/event/4760/