核子構造WG 第4回オープンミーティング 会場: KEK ○ イントロダクションに関する議論(後藤)  前回のミーティングのまとめに対し、様々な意見・議論があった。  主要なキーワード   「閉じ込め」   「QCD真空」「非摂動的なダイナミクス」「カイラル」   「閉じ込め構造」を高エネルギー側から解明   「高エネルギー側からのアプローチ」で、「QCD真空の解明」を目指す   「物質の構造」   「QCDの第1原理(因子化定理)に基づく計算」  等を押さえ、  「形状因子」→「構造関数」→「パートン構造」の流れのなかで「QCD真空」に関する記述、  つまり核子の構造にはQCD真空の性質が色濃く反映する等、なにが興味対象なのかを  示すほうがよい。  代表・副代表でたたき台を作り、さらに議論を進めることにする。 ○ JLab 12 GeV (中川) ・電磁形状因子の現状と将来計画(JLab)に関する文章(案)が提示された(インディコ参照) ・高エネルギー実験(SLAC、'80,'90)→精密測定(JLab) ・新しい現象: G_M/G_E の1からのずれ → 2光子交換?    DESYでオリンパス実験。電子散乱vs陽電子散乱 (2光子交換模型の検証) (2光子交換でなぜG_E/G_Mが1からずれるか? Rosenbluth公式は縦偏極/横偏極を分離しているが、これは1光子交換でのみ有効。 2光子では計算にループが入り、精度の向上が上がらない。) ・中性子の測定もすすんできた   陽子+中性子の4つの形状因子を同時に説明する模型がない: 理論の成熟が求められる ・5年後:   より高いQ2での形状因子精密測定   核子−中間子描像からパートン描像への遷移。ハイブリッド模型 ・今後は10年後の文章もまとめていく。 ・ストレンジフォームファクター(G0、HAPPEX等)も今後カバーする ○ J−PARC(澤田)  1月にKEK研究会で報告した資料をインディコに上げた  主に、非偏極ビームを使ったハドロン物理についての議論が行われた。 ・FNAL 120GeV Drell-Yan 実験(E906)の後の実験 ・30GeV での物理: J/ψの物理? Open Charm   → 40GeVは実現しやすい。40GeVでの見積もりを行うべき。 ・high-momentum beam line:mass-modification実験(E16実験)は2014年から   (2016年ころまで?)J/psiおよびlow-mass Drell-Yan実験の可能性。 (Drell-Yan実験におけるubar/dbar導出の根拠は? proton-neutronのcharge symmetryの仮定(数%)はfine structure constantに対するQEDの効果から得られる。MRSTの論文、x-dependenceが ある。deuteronのnuclear効果は5%。) (J/psi生成の測定により何がわかるか? gg過程とqqbar過程の比較。 production mechanismがわからない。CSM/COMなど。Tevatronデータに対し 加えるものがあるか?J-PARCのエネルギーで測り、energy-dependence。 ・オープンチャームの物理   intrinsic-charmとg->ccbarの比較。momentum分布からgluon-fusion過程と   qqbar過程の比較。   J-PARCではcharm threshold近くの測定となる。   Brodskyがpp衝突からのJ/psi、Lambda+_c、Sigma+_c、Omega+_cのinclusive測定を   提案している。    (核子構造におけるcharmの役割? meson-cloudではp->D0bar+Lambda+_C、p+J/psiの効果。 hadron spectroscopy実験、大立体角+PIDの実験。何か例があるか?) ・Krischeの物理   計算できない? ○ 22日にワーキンググループ代表者会議について(後藤)