BTOF-J

Asia/Tokyo
Description

議事録・会議メモ

1. シミュレーションにおけるe/π分離の評価(渡辺くん)

  • 概要: BICにおけるe/π分離のシミュレーション結果を報告。E/P比を用い、電子効率95%のカットで純度90%以上を達成。ただし、イベント数不足でパイオンリジェクションファクターの評価は不十分であり、追加シミュレーションを実施中。
  • 鉛追加の影響: 鉛を追加すると、物質量増加により電子のテールが大きくなり、パイオンとの誤認が増加し、purityが低下した。
  • 発表スライドに関する指摘:
    • 「rejection factor」の定義が逆数で分かりにくいため、「パイオンのミスID確率」など直接的な表現を推奨。
    • 「Efficiency」の定義を明確化し、カット条件(例:「分布から95%の領域を選んだ」)をスライドに明記する必要がある。
    • 今回の解析がE/P比のみでイメージング情報未使用であることを明記すべき。
  • 過去の研究との比較: 川出さんより、過去のTommyの結果とパイオン分布の形状が異なるとの指摘があった。物質(真空、アルミ、鉛)ごとのE/P分布比較図を作成し、違いを明確化する必要がある。

2. アクセプタンススタディの推進(川出さん+渡辺くん)

  • スライド作成期限: 渡辺氏は、2026年9月12日朝のDSCミーティングとEICJでの発表に備え、資料を9月10日(木)夜までに作成する必要がある。
  • アクセプタンススタディ:
    • 背景: Purdue大学の三層案には懸念があり、XXXXXXが代案を作成したが、契約上まだ公式化できていない。
    • 方針: 当面はサポート構造を無視し、センサーのみを真空中に配置したジオメトリでアクセプタンスを評価する。Purdueが提案する二層案と三層案で、センサー配置のみでのアクセプタンスの変化を確認する。
    • 物理への影響評価: Purdue側は二層案でアクセプタンスが80%に低下すると報告しており、これが物理(特にD-mesonのreconstruction効率)に与える影響を評価する必要がある。PurdueのAndy氏にジオメトリ情報の提供を依頼済みで、川出さんがフォローアップする。

3. レーザーおよびTCT関連の進捗(松谷くん)

  • 作業進捗:
    • 読み出しストリップの全域スキャンを実施し、データ転送中。
    • TCTシステムをアップデートし、物理学会後の見学者受け入れに備える。
  • General TOFミーティングのフィードバック: 温度依存性の話にポジティブな反応があり、研究継続が推奨された。
  • JPS向けスライド構成: 背景、目的、セットアップ、補正、結果(温度依存性、ジッター)の順で構成。ジッターが温度依存性の一因であることを示す。
  • TCT追加解析依頼: チャージシェアリングを確認するため、読み出していない列の横で水平方向にスキャンを実施するよう依頼された。スキャンは完了し、データはダウンロード中。

4. FPCおよびサポートストラクチャーの進捗(中川さん)

  • FPC(フレキシブルプリント基板): 韓国側で多層基板加工の設備投資の費用負担者が未定のため、発注が遅延。10月発注の場合、完成は12月頃となりレビューに間に合わない見込み。
  • サポートストラクチャー: ブエンジニアリングデザインの手続きが進行中。9月9日夜に関係者で打ち合わせ予定。

5. 多層プロトタイプとサーマルテストの計画(中川さん)

  • 方針: 多層化の遅延を待たず、INTTのバスエクステンダーを用いてサーマルテストの準備を先行して進める。カーボンファイバー製ステーブの1m試作と測定環境を奈良女に設置する準備も開始する。
  • 課題: 正式設計図がないため外部依頼ができず、ブルックヘブン側に図面を要求中。
  • 目標: レビュー時期を12月目標とし、提出物の準備を進める。

6. 波形・クラスタ・ジッター解析の進捗と課題(岩月さん)

  • 電荷量計算と波形分析:
    • 波形積分による電荷量計算方法を確立。電荷量/Vピーク値がトラック位置に対し線形であり、波形が相似形ではないと結論付けた。
    • この結果はTOT(Time Over Threshold)が一定である可能性を示唆するが、アンプリチュードとTOTの比例関係から、TOTもヒット位置に依存するはずだと指摘された。
  • ストリップ応答のプロット:
    • ボンディングパッド側とストリップ側で応答差を確認。次はストリップ間で信号の漏れを評価する。
  • 物理学会向けコードとフィット結果:
    • 信号電圧とヒット位置依存を二次関数でフィット。イベント選別条件(特に18mVのカット)がエントリーを大幅に減らしており、サブリーディングの評価に影響している可能性が指摘された。学会までにはカット条件を緩和した結果を確認する方針。
  • クラスタ位置計算:
    • 「重み付け平均(一次)」と「二乗の重み付け平均(二次)」を比較。一次手法では分解能シグマが10〜20μmに分布。学会には両者の比較図を予備結果として提出する。
  • ジッター解析:
    • 計算されたジッター値が約30ピコ秒と想定より大きい。原因として、ノイズ(報告値6mV)が大きい環境やデジタイザの仕様が挙げられたが、RMSノイズの計算方法が怪しいと指摘された。
    • ジッターとヒット位置に相関が見られるが、原因が未解明のため学会には一次元ヒストグラムのみを掲載予定。
    • 指摘: チャンネルを一括でマージすると配線長などの情報が失われるため、チャンネルごとの解析が重要。

7. 波形解析とノイズ対策(斎藤くん+渡部くん)

  • CFDタイム実装の課題: 実装したアルゴリズムでCFDタイムが4ピークに分離する問題が発生。ノイズ除去が不十分とみられ、アルゴリズムの見直しが必要。
  • ノイズ源と対策: MCPPMTの電流に起因する磁場がノイズ源との見解があり、対策としてまずアルミホイルによる遮蔽を試行する。空調復旧後に室温22-23度でデータ再取得も予定。
  • 解析フローの統一: GitHubでコードを集中管理し、TTreeのフォーマットを統一することで合意。

8. その他進捗

  • ワイヤーボンディング: バリアブルピッチセンサーのボンディングがほぼ成功し、信号を確認。ただし停電の影響で室温30度の環境下で測定が行われた。
  • 次期プロトタイプ: HL-LHCの打ち合わせ議事録が共有され、次期製造センサーのリストが含まれている。

 

次の取り決め(次の段取り)

  • [渡辺くん東北大]
    • 学会発表用のスライド(e/π分離)を2026年9月10日(木)夜までに作成し、レビューを受ける。
    • スライドの用語(rejection factor、Efficiency)の表現を見直し、定義を明確化する。
    • スライドに、解析がE/P比のみでイメージング情報未使用であることを明記する。
    • 全ての物質(真空、アルミ、鉛など)におけるE/P分布の比較図を用意する。
  • [川出さん]
    • PurdueのAndy氏宛のメールを確認し、アクセプタンススタディに必要なジオメトリ情報について議論を進める。
    • アクセプタンススタディ(まずはシングルパーティクルでの効率マップ作成)を実施する。
  • [岩月さん]
    • RMSノイズの計算方法を調べて再報告する。
    • 学会発表スライド(位置分解能・時間特性)を完成させ、「Preliminary」スタンプを付与する。
    • ヒット位置と振幅比のバックアップグラフを作成する。
  • [全員]
    • 9月10日夜にJPS発表のリハーサルを実施する。

 

  • [その他]
    • 次回ミーティングを2026年9月30日に設定。
    • 2026年9月10日 21:00のEICジャパンリハーサルに向けて発表準備。
There are minutes attached to this event. Show them.
    • 09:30 09:50
      General & Test-Beams 20m
      Speaker: Satoshi Yano (Hiroshima University)
    • 09:50 10:10
      Simulation 20m
      Speakers: Ayuki Watanabe (Tohoku University), Kentaro Kawade (Shinshu University)
    • 10:10 10:30
      Test bench 20m
      Speaker: Kanato Matsutani (Hiroshima University)
    • 10:30 10:50
      FPC 20m
      Speakers: Itaru Nakagawa (RIKEN), Takashi Hachiya (Radiation Laboratory, RIKEN)
    • 10:50 11:10
      DESY ANALYSIS 20m
      Speaker: Koyuki Iwatsuki (Nara Women's University)
    • 11:10 11:30
      Readout Board 20m
      Speaker: Masashi Kaneta (Tohoku University)
    • 11:30 11:50
      KEK and RARiS Analysis 20m
      Speakers: Taichi Egami (University of Tokyo), Taiichi Egami (The University of Tokyo)
    • 11:50 12:10
      Setup for temperature dependence measurement 20m
      Speaker: Tatsuki Saito (Hiroshima University)
    • 12:10 12:30
      AC-LGADの波形について 20m
      Speaker: Yasuyuki Akiba (RIKEN)