Seminars

InfraRed Doppler(IRD)によるM型星まわりの地球型惑星探査 Search for extra-solar Earth-like planets around nearby M-type stars by Infrared Doppler Instrument (IRD)

Asia/Tokyo
RIBF Bldg. Room 401 (RIKEN Wako)

RIBF Bldg. Room 401

RIKEN Wako

Description
日時 2013/6/26 15:00~16:00 場所 RIBF棟会議室401号 講師 小谷隆行 (国立天文台 太陽系外惑星探査プロジェクト室) Takayuki Kotani (National Astronomical Observatory of Japan, Extrasolar Planet Detection Project Office) 近年のKepler宇宙望遠鏡などの観測により、多数の地球質量惑星が発見されている。しかし、Keplerで見つかった惑星は追観測が難しいほど遠方にあるため、次のマイルストーンの1つは、Keplerでは難しい近傍の恒星まわりの地球型惑星検出だと考える。我々は近赤外線でのドップラー法による近傍M型星まわりの地球型惑星探査のために、すばる望遠鏡用・高精度視線速度観測装置Infrared Doppler (IRD)の開発を進めおり、2014年に観測開始予定である。地球型惑星は恒星に比べて非常に軽いため、極めて微弱な恒星のドップラーシフトを測定する必要があるが、波長の基準となるレーザー周波数コムや、エシェルグレーティング、超低熱膨張素材の光学系などの最先端の要素技術開発を進めることで、これを可能にする。本講演では、IRDにより可能になるサイエンスと、装置開発の現状について報告する。IRDで検出した地球型惑星は、将来の口径30m級望遠鏡を用いた直接撮像装置SEIT(Second Earth Imager for TMT)で、その大気組成などが明らかになるだろう。 知の共有ゼミ