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史上初めて観測された新星爆発点火の瞬間「MAXI J0158-744」(Discovery of an ignition of a nova on MAXI J0158-744)

Asia/Tokyo
RIBF Bldg. Room 203 (RIKEN Wako)

RIBF Bldg. Room 203

RIKEN Wako

Description
日時 : 2013年8月29日 (木曜日) 15:00から 会場:RIBF棟会議室203号室 講師 : 森井 幹雄(理研・MAXI チーム) Mikio Morii (MAXI team, RIKEN) 題目 : 史上初めて観測された新星爆発点火の瞬間「MAXI J0158-744」 Discovery of an ignition of a nova on MAXI J0158-744 概要 : 全天X線監視装置「MAXI」は2011年11月11日、小マゼラン星雲の方向に軟X線突発天体「MAXI J0158-744」を発見した。MAXIは、この天体を1300秒の間に、MAXI/GSC(2-30 keV)で1回、MAXI/SSC(0.5-10 keV)で2回観測した。これは軟X線でのみ観測された突発現象であり、このような天体現象は、supernova shock breakout 以外には知られていない。Swift衛星による追観測により、超軟X線源(Super-soft X-ray Source)が検出されたため、MAXI が捉えた軟X線突発現象は、白色矮星表面上の核暴走によって引き起こされる新星爆発(nova)に伴う現象であると考えらる。MAXIで観測したX線光度は最大で100倍のエディントン光度に達しており、X線の立ち上がり時間を考慮すると、新星爆発で時々観測される衝撃波起源のX線放射では説明できないことが分った。そこで我々は、この現象が新星爆発の点火後、数時間だけ発生すると理論的に予測されていた未発見の「新星爆発のfireball phase」であると考えるに至った。さらに、SSCのX線スペクトル中には、ネオン輝線が検出されており、MAXIJ0158-744は重いO-Ne白色矮星であると考えられる。 知の共有ゼミ