Lectures

第11回「離散化チャネル結合法を軸とする原子核反応研究の進展と応用」 (1/2)

Asia/Tokyo
Main Research Bldg. 4F Rom 435,437 (RIKEN Wako)

Main Research Bldg. 4F Rom 435,437

RIKEN Wako

Description
素核宇宙融合 レクチャー シリーズ 第11回「離散化チャネル結合法を軸とする原子核反応研究の進展と応用」 講師:緒方 一介 氏(大阪大学核物理研究センター) 日時:2014年3月24日(月) 10:00~17:30 2014年3月25日(火) 9:00~12:00 場所:理化学研究所 和光本所 研究本館4階435,437 http://www.riken.go.jp/r-world/riken/campus/wako/index.html 素粒子、原子核、宇宙物理の分野間の融合を目指して、2008年に新学術領域研究 「素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明」が発足し、その 活動の一環として、各分野の基礎知識をその分野の専門家の方に講義して頂く「 素核宇宙融合レクチャーシリーズ」を企画してきました。この新学術領域は2012年 に終了しましたが、この「素核宇宙融合レクチャーシリーズ」は、2013年から 計算基礎科学連携拠点・HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」 に受け継がれることになりました。 今回はその第11回として、緒方 一介 氏(大阪大学核物理研究センター)に 「離散化チャネル結合法を軸とする原子核反応研究の進展と応用」 について講義をして頂くことになりました。 講義内容は、以下の通りです。 弱束縛核が入射する反応では、入射核の分解状態(連続状態)との強い結合 が散乱観測量に大きな影響を与える。この自由度を非摂動的に取り扱う 反応模型として広く知られているのが、約30年前に提案された連続状態 離散化チャネル結合法(Continuum-Discretized Coupled-Channels method; CDCC)である。この講義では、CDCCをめぐる近年の新しい展開を概観する とともに、不安定核の反応や天体核反応、さらに核データ研究に対する CDCCの適用例を紹介する。また、最近の大きな潮流となっている、2核子間 相互作用をベースとして原子核-原子核反応を記述する「微視的反応論」 の進展についても併せて報告したい。 本講義で特に強調したい点は次の2つである。1つは、素粒子物理学と宇宙 物理学の架け橋として捉えた核反応研究の重要性である。事実、QCDに 基礎を置く核力から有効相互作用を構築し、これを用いた微視的反応論 によって天体核反応を記述する見通しも立ちつつある。そしてもう1つは、 反応現象あるいは反応論それ自体についての面白さである。近年のCDCC 研究の紹介を通じて、これらのメッセージを発信したいと考えている。 このレクチャーシリーズは、分野を学び始めた大学院生や他分野(素粒子、原子核、 宇宙物理の他の専門家) の研究者など非専門家向けのものです。 最終的には、シリーズをまとめて「素核宇宙融合教科書」を作成したいと考えています。 また、初日の夜に、講師を囲んでの意見交換会(場所:広沢クラブ)を予定しています。 講義内容に関する質問をして理解を深めるための良い機会ですので是非ご参加ください。 皆様の御参加をよろしくお願いします。 このレクチャーシリーズは、年度末の開催もあり、 旅費手続きを早めに行う必要があります。 旅費希望の方の申し込み締め切りは厳守で2月21日(金)です。 講義への参加希望の方は、 下記の参加フォーマットに記入の上、 下記の申し込み先にお送りください。 -------参加申込書------- 名前: 所属(職/学年): メールアドレス: 講師を囲んだ意見交換会(3/24, 18:00-)への参加(費用は1500円程度):有・無 所属住所: 自宅住所: 参加日程: 3/24: ○× 3/25: ○× 旅費補助:希望 有・無 【旅費補助希望有かつ宿泊が必要な方は、宿の手配を世話人にご一任ください。】 宿泊手配: 要 不要 宿泊手配要の場合、3/23 ○× 3/24 ○× 参加申し込み先:船木靖郎 Email:funaki'at'riken.jp 締め切り:2月21日(金)(年度末予算の関係で締め切り厳守です) この素核宇宙融合レクチャーシリーズ今後も継続していく予定なので、テーマや 内容に関する要望、あるいは、ボランティアで講師をやって頂ける方など は、青木(saoki'at'ukawa.kyoto-u.ac.jp)まで連絡をください。 計算基礎科学連携拠点 拠点長 HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」統括責任者 京都大学 青木 慎也
From the same series
2