This seminar will be given in Japanese language
2010年より核安全保障サミットが2年毎に開催され、 核セキュリティーが世界的な重要課題の一つになっている。日本も教育や技術開発などで様々な貢献を行っている。現在求められている重 要な核セキュリティー技術の一つは、隠ぺいされた核分裂性同位体(核物質)を非破壊で測定する技術である。しかし、従来技術では原理的 に測定困難であるため、核反応レベルから考え直した新しい測定技術が必要である。また、それを実現するためには現在の性能を超える量 子ビーム源の開発が必要である。したがって、原子核物理学、加速器科学、レーザー物理学、核融合科学等の専門家の貢献が求められている。本講演では、世界の情勢と日本における研究開発の現状を報告する。