ブラックホールの蒸発と情報問題 (素核宇宙融合 レクチャー シリーズ 第12回)

Asia/Tokyo
Welfare and Conference Building (Main Cafeteria), 2F large meeting room (RIKEN Wako)

Welfare and Conference Building (Main Cafeteria), 2F large meeting room

RIKEN Wako

Description
素核宇宙融合 レクチャー シリーズ 第12回「ブラックホールの蒸発と情報問題」 講師:横倉 祐貴 氏(京都大学基礎物理学研究所) 日時:2014年7月15日(火) 13:00~17:30 2014年7月16日(水) 9:00~15:00 場所:理化学研究所、和光本所、総合支援施設大会議室(第一食堂の建物2F) http://www.riken.go.jp/r-world/riken/campus/wako/index.html 素粒子、原子核、宇宙物理の分野間の融合を目指して、2008年に新学術領域研究「素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明」が発足し、その活動の一環として、各分野の基礎知識をその分野の専門家の方に講義して頂く「素核宇宙融合レクチャーシリーズ」を企画してきました。この新学術領域は2012年に終了しましたが、この「素核宇宙融合レクチャーシリーズ」は、2013年から計算基礎科学連携拠点・HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」に受け継がれることになりました。 今回はその第12回として、横倉 祐貴 氏(京都大学基礎物理学研究所)に「ブラックホールの蒸発と情報問題」について講義をして頂くことになりました。 講義内容は、以下の通りです: ブラックホールは古典的には光さえも出ることのできない強重力場の領域であるが、量子効果によってPlanck分布に従う輻射をすることがHawkingによって示された。その結果、ブラックホールは最終的には蒸発し、重力崩壊した星の初期情報は熱的混合状態になり、散逸するように見える。つまり、情報が喪失する。Hawkingがこの問題を提示してから40年が過ぎ、その間、多くの研究者が様々な試みをしてきたが、未だにその決定的な答えはない。近年では、Firewallのアイデアに代表されるように、これまでのブラックホール描像が変更を強いられてきており、非常に面白くなってきている。 本講義では、非専門家向けに、Einstein方程式の見方や古典的なブラックホールの紹介から初めて、従来のHawking輻射の導出や情報喪失問題の意味を説明し、そしてどのように情報が返ってくるのかを1つのモデルを用いて解説する。そこでは、崩壊する物質、発生する輻射、そして時空のすべてが相互作用し、その結果、従来のブラックホールの描像とは大きく異なる物理現象を見ることができる。本講義では、この物質と時空の間の相互作用によるダイナミクスの もたらす非自明な物理現象を強調したい。 このレクチャーシリーズは、分野を学び始めた大学院生や他分野(素粒子、原子核、 宇宙物理の他の専門家)の研究者など非専門家向けのものです。最終的には、シリーズをまとめて「素核宇宙融合教科書」を作成したいと考えています。また、初日の夜に、講師を囲んでの懇親会(場所:第1食堂)を予定しています。講義内容に関する質問をして理解を深めるための良い機会ですので是非ご参加ください。 皆様の御参加をよろしくお願いします。 講義への参加希望の方は、 下記の参加フォーマットに記入の上、下記の申し込み先にお送りください。 -------参加申込書------- 名前: 所属(職/学年): メールアドレス: 講師を囲んだ懇親会(7/15, 18:00-)への参加(費用は3000円~3500円):有・無 所属住所: 自宅住所: 参加日程: 7/15: ○× 7/16: ○× 旅費補助:希望 有・無 旅費補助希望有かつ宿泊(7/15)が必要な方は、宿の手配を世話人にご一任ください。 宿泊手配(7/15): 要 不要 参加申し込み先:船木靖郎 Email:funaki'at'riken.jp 締め切り:6月20日(金) ーーーー この素核宇宙融合レクチャーシリーズ今後も継続していく予定なので、テーマや内容に関する要望、あるいは、ボランティアで講師をやって頂ける方などは、青木(saokii'at'yukawa.kyoto-u.ac.jp)まで連絡をください。 計算基礎科学連携拠点 拠点長 HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」統括責任者 京都大学 青木 慎也 ーーーーーーーーーーーー
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