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放射線の生物影響の統一的考察: 動物から植物まで

Asia/Tokyo
生物科学研究棟3階大セミナー室(S311) (RIKEN Wako)

生物科学研究棟3階大セミナー室(S311)

RIKEN Wako

Description
------------------------------------------------- 放射線の生物影響の統一的考察: 動物から植物まで ------------------------------------------------- 坂東昌子 (NPO法人あいんしゅたいん理事長, 第62期日本物理学会会長) http://jein.jp/npo-introduction/officer-greeting.html ---------------------------------------------- 日時: 2014年9月10日(水)午後3時ー ---------------------------------------------- 場所: 生物科学研究棟3階大セミナー室(S311) 下記のNo.20のビル(鈴木梅太郎ホールのある建物) http://www.riken.jp/~/media/riken/access/wako-map/map2_p_140601.pdf ---------------------------------------------- 要旨: 低線量放射線の生物への影響の評価については、さまざまな 議論がある。 こういうとき、物理屋は、「統一的に理解できるか」 「定量的な議論ができるか」と考える。3.11以後、さまざまな 議論を聞いているうちに、物理屋の出番だと思った。 そして、3年かけて、やっと模型を構築し、現象論を始めることが できた。 大切なことは「生きている生物は外部の刺激による リスクに対して修復力がある。これをきちんと取り入れるためには、 インプットアウトプットの 攻防を時間的に追う必要がある。 ということは、現在生体リスクを総線量を基本 にした評価は 肝心の点を考慮していない」ということである。 もっと大切なのは、線量率依存性である。線量率を取り入れた 模型を、我々はWhack A Mole(WAM) と名付けた。 WAMを用いて、マウス・ハエ・トウモロコシ・キク・ムラサキツユクサ を分析し、統一的なピクチャーが得られることを示す。 そして今後の展望を議論したい。 共同研究者: 坂東昌子(ばんどう・まさこ) NPO法人あいんしゅたいん、 京都大学基礎物理学研究所、大阪大学核物理研究センター (専門分野/関心分野) 素粒子論、非線形物理学、交通流、低線量放射線の生体影響 真鍋勇一郎(まなべ・ゆういちろう) 大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻  量子エネルギー工学講座 (専門分野/関心分野) 原子核物理、低線量放射線の生体影響 中村一成(なかむら・いっせい) 中国科学院長春応用化学研究所 (専門分野/関心分野)ソフトマター物理、計算化学、生物物理 中島裕夫(なかじま・ひろお) 大阪大学大学院 医学系研究科 医学専攻 ゲノム生物学講座  放射線基礎医学教室 (専門分野/関心分野) 放射線基礎医学、発生遺伝学、ナノ医学 角山雄一(つのやま・ゆういち) 京都大学 環境安全保健機構 放射性同位元素総合センター (専門分野/関心分野)分子生物学、放射線安全管理 ---------------------------------------------- 主催: 理論科学連携(iTHES)研究推進グループ http://www.riken.jp/research/labs/rg/inter_theor_sci/ 仁科センター生物照射チーム http://www.riken.jp/research/labs/rnc/accel_app/rad_biol/ 望月理論生物学研究室 http://www.riken.jp/research/labs/chief/theor_biol/ ----------------------------------------------