RIBF Nuclear Physics Seminar

RIBF Nuclear Physics Seminar:宇宙X線衛星「すざく」で迫る活動銀河核エンジンの新たな描像

by Dr Hirofumi NODA (High Energy and Astrophysics Labortaory)

Asia/Tokyo
RIBF Hall

RIBF Hall

Description

=Lecture=

Hirofumi Noda

 

=Place and Time=

14 April 2015, 13:30-15:00

=Title=

A New Picture of the Central Engine in Active Galactic Nuclei
Established with X-ray Satellite Suzaku

=Abstract=
(講演言語:日本語)宇宙に存在する銀河の中心には、太陽の ~1億倍もの質量を持つ巨大なブラックホール(BH)が 1個ずつ存在することが知られる。そこにガスが降着すると、銀河中の 1千億個の星の総和をも凌駕する放射エネルギーを生成する活動銀河核 (AGN) となり、その輻射生成機構を AGNエンジンと呼んでいる。特にそこからの X線は BH近傍で生成されると考えれ、一般相対論効果の検出やBHの進化の観点などから注目が集まっている。しかし、AGN から得られる X線スペクトルには、エンジンの直接成分だけでなく、周囲で吸収・散乱を受けた二次的、三次的な成分や、銀河からの成分が複雑に混ざり込むことから、エンジンの描像は未だに明らかになってはいなかった。我々は、各成分が異なるタイムスケールで強度を変動することを利用し、世界で初めて、モデルに依存しない方法で X線信号を成分に分解することに成功した。その結果、AGN周囲のガスが豊富で明るい時間帯と、ガスが乏しく暗い時間帯で、エンジンの構造が変化するという新しい描像を突き止めた。

This seminar will be given in Japanese language.

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