目的
2006年12月の初ビーム取り出し以来、理研RIBFでは世界初の本格的不安定核ビーム実験が進められており、これまで測定できなかったデータが順調に得られている。 それらを国際的データベースに入力し、基礎から応用までその利用を広げていくことは重要な課題の一つである。理研仁科センターと北海道大学原子核反応データベース研究開発センター(JCPRG) による「RIKEN核データの高度利用プロジェクト」は4年目を迎え、その目的である「RIBFで観測/測定した、不安定核ビームを中心とする実験データのデータベース化」が順調に進んでいる。 そこで、本プロジェクトを更に推進すべく、"JCPRG-RNC Joint Workshop on nuclear data"を開催したい。 これまで、JCPRGと協力して一連のミニワークショップ(WS)を開催してきた。そこでは、RIBFで測定した不安定核実験のデータベース化の課題への取り組み、理論評価活動を始めとし、主に 利用者側からの意見を踏まえた議論を行ってきた。こうした検討結果を踏まえ、新たに"JCPRGーRNC Joint Workshop on nuclear data"として、核データ周辺分野の研究者との意見交換 や核データに基づく核物理研究を視野にいれた議論を行うWSとして再編する。
再編後の第1回である本WSでは、すでに進めている不安定核実験データ採録状況の確認をはじめ、新たに検討を開始したSCRITでの電子散乱実験や陽子線実験等のRIBFで測定可能なデータの採録 やシステム開発の現状報告及び議論を行う。また、天体物理、核廃棄物、医療分野等への応用、そして最新のIT技術を用いた核データの活用形態の可能性に関わる議論も行いたい。
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