自然界にはクォークから始まって、ハドロン、原子核、さらには原子、分子という微視的量子世界の「階層」があります。この階層構造を作る鍵の一つが「クラスター」であるように思われます。3個のクォークでカラー価が中和して「核子」というクラスターをつくり、中性子2個と陽子2個が集まってスピン•アイソスピンが0となった「αクラスター」を作ります。このように自由度の中和によってクラスターが形成され、力の主役が、裸のクォーク間相互作用から、核子間の核力に移行し、またαクラスターではα間力となり、階層も上部へと移行していきます。このような階層間をつなぐ役割を果たすクラスターの物理や、さらには階層間を貫く普遍的法則、相互作用、物理現象について議論するワークショップを企画しました。
世話人
中村隆司(東工大) 大西宏明(理研、阪大RCNP)、
保坂淳(阪大RCNP)志垣賢太(広大),與曽井優(RCNP),
関口仁子(東北大)、田村裕和(東北大)、
堀越宗一(東大)、肥山詠美子(理研、東工大)
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