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若手放談会は2017年8月に行われた第一回、2019年2月に行われた第二回に続く三回目の開催となります。本放談会は、RIBFの完成から10年あまりが経った今、これまでの研究成果を振返り、これまでに何がわかったのか、何が新たな疑問として出てきたのかを実験・理論の若手研究者で概観し、今後10年、20年先を見据え、どのような核物理の展開を期待するのかを議論する会として設けられました。 今回の放談会は第二回の形式を踏襲し、RIBFに限定せず原子核・ハドロン物理や他の量子多体系物理の若手研究者が実験・理論の枠を越えて議論や交流をし、将来の夢を語り合える場とすることを想定しています。 今回は新しい試みとして、以下の二つのテーマについてのパネルディスカッションも行います: 『1.新しい原子核物理の教科書』 はたして、よくある原子核物理の歴史を順にたどっていくという構成が最適なのでしょうか?これまでの研究で蓄えられてきた不安定核物理の知見を踏まえると、まったく別の書き方もできるかもしれません。また、研究者がそれぞれ持つ哲学、信念、物理観に応じて、思い描く理想の教科書はまったく別のものになるのではないでしょうか。 今回はパネラーの方々にそれぞれの理想の教科書をご提案いただき、参加者と共に議論することで我々の立ち位置、そして原子核物理の本質を見直す機会としたいと考えています。また、出版社から得能光行氏をパネラーの一人としてお招きし、実際に教科書を編集・出版する側の立場からの意見も伺います。次代を担う学生が読んだとき、もしくは他分野の研究者が読んだときに、最も魅力的に映る“新しい教科書”を想像すると、あなたならどのような教科書を書きますか? パネラー(敬称略、五十音順): 伊藤誠(関西大理工)、銭廣十三(京大理)、得能光行、安井繁宏(慶応大自然)、吉田賢市(京大理) 『2.“冷やす”とは?』 あなたにとって“冷たい”状態はどのような状態ですか?このある種漠然としたテーマにしたのは、分野の枠にとらわれない議論を想定したからです。もちろんフェルミエネルギーを基準にとれば、“冷たい”と感じる温度は考える系によって様々に変わると思います。また,有限量子多体系における温度の定義も面白い議論の題材の一つです。 一方で、例えば中性子を“冷やして”いくとド・ブロイ波長が伸びていき、孤立した原子核というミクロな世界はよりマクロなスケールの物理と関係するかもしれません。今回は“冷やす”をキーワードとして、超冷中性子を専門とするKEKの川崎氏をはじめ、ハドロン物理、天体・宇宙核物理、そして冷却原子系の研究者も交え、起こり得る物理現象について思考実験的に放談していただき、新しい原子核物理の可能性を模索したいと考えています。 パネラー(敬称略、五十音順): 遠藤晋平(東北大学際)、川崎真介(KEK)、佐藤弘一(大阪市大理)、鹿野豊(慶応大理工)、中里健一郎(九大基幹)、日高義将(理研)、三木謙二郎(東北大理) また以下の方々に招待講演をお願いしております。 招待講演者(敬称略、五十音順): 伊藤由太(原研)、榎戸輝明(京大白眉)、川崎真介(KEK)、郷慎太郎(九大理)、佐藤弘一(大阪市大理)、中里健一郎(九大基幹)、日高義将(理研)、福井徳朗(京大基研)、古澤峻(東理大理)、増田孝彦(岡山大異分野)、湊太志(原研)、Yue Ma(理研) それぞれの招待講演・パネルディスカッションには長めの議論の時間を設けます。通常の研究会のような既存の研究発表やレビュートークではなく、自由奔放・奇想天外なアイディアでも気軽に話し合える会にするため、会議で使用した講演者のスライドは原則公開しません。議論に参加したい方はぜひ直接会場にお越しください。 関心を持たれる多くの若手研究者や学生の参加・講演を大いに歓迎いたします。また、他分野の方々のご参加も歓迎いたします。奮ってご参加ください。 皆様のご参加を世話人一同,心よりお待ちしております。 講演登録締切:1月17日(金) 参加登録締切:2月10日(月) *懇親会(2月19日夜)参加予定の方は、会場確保のため1月中の登録をお願いします。 研究会参加登録費:500円 懇親会費:3,000円