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極低温Fr原子を用いたパリティ非保存効果誘起の光シフトの研究: 標準模型を超えた新物理と核のアナポールモーメント

by Dr Takatoshi Aoki (University of Tokyo)

Asia/Tokyo
203 (RIBF building)

203

RIBF building

Description

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Joint Seminar of the 29th Nuclear Spectroscopy Lab. & Quantum Beam Application Research (B03)

29 回 核分光研 & 新学術領域研究「量子ビーム応用」合同セミナー

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Lecturer: 青木 貴稔 (東京大)

Title: 極低温Fr原子を用いたパリティ非保存効果誘起の光シフトの研究: 標準模型を超えた新物理と核のアナポールモーメント

Language: Japanese

Date: Decembar 20 (Fri.), 2019, 13:30-

Place: RIBF #203

Abstract: 

近年、宇宙の物質・反物質の非対称性の謎を解くため、標準模型を超えた新物理の探索が活発に行われている。新物理の探索法として、大型加速器による「新粒子生成」が期待されているが、相補的な方法として、新粒子由来の「相互作用」を精密測定から探索する方法がいくつか提案されている。例えば、原子内の弱い相互作用は、原子のパリティ非保存効果として研究されており、原子の精密分光による研究は新物理の探索領域に迫っている。本講演では、レーザー冷却されたFr原子を用いた、パリティ非保存効果誘起の光シフトの研究として、(1)核のアナポールモーメントの測定法[1, 2]、および(2)標準模型を超えた新物理の探索[3]を紹介する。


[1] B. K. Sahoo, T. Aoki, B. P. Das, and Y. Sakemi, Phys. Rev. A 93, 032520 (2016).
[2] T. Aoki et al., Asian J. Phys. 25, 1247 (2016).
[3] T. Aoki et al., Appl. Phys. B 123, 120 (2017).
[4] A. Kastberg, T. Aoki, B. K. Sahoo, Y. Sakemi, and B. P. Das, Phys. Rev. A 100, 050101(R)(2019).

 

Host laboratory: Nuclear spectroscopy laboratory

Contact person: Minori Tajima (mtajima@riken.jp)