Speaker
Shinnosuke Kato
(The University of Tokyo)
Description
フレーバー物理精密測定や新物理探索を主な目的とする BelleII実験/SuperKEKB 加速器
にとって、ルミノシティ向上は喫緊の課題である。2023ランまでで改善すべき問題とし
て、ビーム輸送路よりSuperKEKBメインリングへ電子・陽電子ビームを入射する際の入
射効率が安定しないことが挙げられ、これは積分ルミノシティの低下を招く。ビームの入
射調整に用いられるマグネットは主にそれぞれ2台のステアリング、セプタム、キッカーマグネットとがある。現在はエキスパートがこれらマグネットを組み合わせて合計6個のパラメータとし、そのパラメータを手動で調整している。我々は6個のパラメータを自動調整するため、機械学習、特にベイズ最適化に基づく調整ツールの開発を進めている。
本講演では、まず開発の第一段階として線形加速器 Linac にて実施した陽電子生成用の電子ビームおよび、生成された陽電子ビームの収量最大化を目指した6次元のベイズ最適化試験について発表し、その後来年1月に運転再開を予定するSuperKEKBの入射調整へ向けた準備状況を報告する。
Primary author
Shinnosuke Kato
(The University of Tokyo)
Co-author
Gaku Mitsuka
(KEKacc.)