核子、ハドロンの内部構造をクォーク・グルーオン描像として理解するためには、高エネルギーQCDに基づく多くの理論的、実験的な方法があり、近年も発展が続いています。原子核も含めた3次元的な内部構造を研究、理解することは重要課題であり、QCDの多様性、クォーク・グルーオン描像の原理的な理解、高エネルギー陽子衝突、原子核衝突の始状態、終状態の理解に対しても大きな影響があります。これらの研究の将来の発展のため、定期的に勉強会を開催しています。
EIC(Electron-Ion Collider)は米国で進んでいる計画で、 5 - 41 GeV の電子と核子あたり 41 - 275 GeV の原子核の衝突型実験で、偏極電子と偏極陽子・偏極軽イオンの衝突も行われます。今回の勉強会はEICの物理をJ-PARCなど日本の研究施設で活動している方々にもより広く理解してもらい、今後の共同研究領域を広げることに結びつけたいと考えて企画をしました。
EICとJ-PARCは物理のエネルギー領域に違いはあるものの、ハドロン物理を
中心とした共通する目的に向かっているという点で違いはありません。
異なるエネルギー領域の物理の違いを統合することは重要な課題であり、また
技術開発の共同研究を開拓することによるSynergeticな発展効果を期待して
います。
議論・講演は日本語を使用して行います。Zoomの情報は, 会議前に登録者に
送ります。勉強会の後、現地参加の有志でEIC計画やJ-PARCとの協力など将来の議論を引き続き行います。その後希望者による勉強会後の懇親会(夕食)を行う予定です。参加される方は下記Indicoから参加登録をよろしくお願いします。
宿泊を希望される方は3月8日までに登録をお願いします。
KEK 東海キャンパス 東海1号館116号室 (http://is.j-parc.jp/uo/data/life/mapuo_e.pdf)