Scientific Programme

理化学研究所仁科センターと北海道大学原子核反応データベース研究開発センター(JCPRG)による「RIKEN核データの高度利用プロジェクト」は3年目を迎え、その目的である「RIBFで観測・測定した、不安定核ビームを中心とする実験データのデータベース化が順調に進んでいる。昨年度実施したワークショップ(WS)では、不安定核実験のデータベース化の課題への取り組み、理論評価活動を始めとし、利用者側からの意見を踏まえ議論を行った。また、本年度8月に開催したWSでは、核物理研究者、原子力工学研究者、医療物理研究者等の多分野の講演者と共に、核データの測定・理論評価及び利用について現状認識の共有化を行った。本WSでは、当該プロジェクトの今後の展開の検討を主軸に、国内外の核データ活動の進捗状況を確認し、宇宙核物理、核変換、医療への核データの利用の現状と展開について議論を行う。また、最新のIT技術に関する「知見を共有し」、核データの活用形態に対する応用の可能性について議論を行う。