Mr
Kazuki Okada
(Department of Pure and Applied Physics, Kansai University, 564-8680 Suita, Osaka, Japan)
16/02/2023, 14:45
多次元Langevin方程式による核分裂研究は、分裂機構の解明に重要な役割を担っている。我々は、変形核形状をフレキシブルに再現できるCassiniパラメータを、多次元Langevin方程式に適用している。Cassiniパラメータを用いた核分裂研究では、分裂片形状を描写するのに有効である$\alpha,\,\alpha_1,\,\alpha_4$を採用するのが基本であり、それぞれ原子核全体の伸び、質量非対称性、分裂片の四重極変形に対応する。さらに追加のパラメータとして、形状非対称性($\alpha_3$)や分裂片の八重極変形($\alpha_6$)の有効性が示唆されている。本研究では、これら5つのCassiniパラメータ全てを取り入れた5次元Langevin方程式を解くことで、分裂過程のシミュレーションを実施している。本発表では、様々なアクチノイド核に対し計算した分裂片の質量分布や運動...