新奇な多体相関・集団運動の発現可能性の研究は,原子核物理の醍醐味の一つである多様性の探究と,それを生み出すメカニズムの普遍性の追究に直結するものであり,階層性を越えた広く多体系の物理の中心的課題でもあります。
現在 RIBF は,天然には安定に存在しない不安定核(中性子過剰核,陽子過剰核,超重核)を主な対象として,多体系の物理を推進しています。10−20年後には,現在では想像もできないユニークでエキゾチックなハドロン多体系を対象とした物理の展開が可能になるかもしれません。新しい自由度の存在や極限的な状況の下で,ハドロン多体系としての原子核にはどのような多体相関や集団運動が現れ,それがどのようにダイナミクスに反映するのかについて,ざっくばらんに語り合う機会を設けました。現在行われておられる研究に軸足を置きつつ,将来を展望していだだけましたら幸いです。
それぞれの招待講演には,長めの議論の時間を設けます。参加者の皆様で,活発なご議論をお願いしたいと思います。また,最終日には総括の議論の時間を設けます。学生の方々,実験の方々の参加・講演も大いに歓迎いたします。
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