Speaker
Dr
猛憲 古本
(横浜国立大学)
Description
様々な核反応現象を記述するために、多くの場合、弾性散乱を記述することができる光学ポテンシャルが用いられる。近年、現実的核力に基づいた微視的模型の発展は目覚ましいものがあり、理論的に導出された光学ポテンシャルの信頼性は非常に高いものとなっている。しかし、現実的核力に基づいた微視的理論は単純ではなく、その専門家にしか利用することができない一面もある。
そこで、微視的光学ポテンシャルを広く利用可能にした微視的グローバル光学ポテンシャルの構築について紹介をする。この微視的グローバル光学ポテンシャルはだれでも利用可能であり、また、核図表を網羅できるほどの幅広い柔軟性を兼ね備えている。そのため、今後、理化学研究所を含めた実験施設における実験データとの対応が期待される。一方で、この模型の問題点や改善点などについても議論したいと思う。
Primary author
Dr
猛憲 古本
(横浜国立大学)