Speaker
Dr
Takayasu Sekihara
(Japan Atomic Energy Agency)
Description
J-PARC や Belle などを始めとする近年の実験施設の充実により、通常の陽子と中性子だけでなく様々な (中間子でもバリオンでも) ハドロンを原子核に束縛させた、エキゾチックな原子核の探索・発見が精力的に進められている。同じ強い相互作用で考えるなら、陽子-中性子系だけでなく、他の種類の構成要素を持つハドロン多体系がたくさん存在してもいいはずだし、存在する方が自然だ。
そこで、まずは最も簡単なエキゾチック系から、という事で、私は 2 体ハドロン分子状態を主な研究対象としてきた。その中で、例えば、2 体ハドロン分子的成分の「量」を示す複合性 (compositeness) を共同研究者たちとともに提案した。
本講演では、最近の自身の研究および最近の実験や数値シミュレーションの進展から感じるものを放談する。これらの進展状況を「外挿」して、十年後に拓けるようなより一般的でエキゾチックなハドロン多体系の構造・反応ダイナミクスを予想する。
Primary author
Dr
Takayasu Sekihara
(Japan Atomic Energy Agency)