Speaker
Mr
Tomoyuki Baba
(Hokkaido University)
Description
1950年代に3つアルファ粒子による直鎖クラスター配位が提唱されて以来、その極めて高い変形度や特異なクラスター構造が興味をもたれ、直鎖クラスター構造の存在可能性や性質が多くの理論によって調べられてきた。現在、炭素同位体における直鎖クラスター状態の研究は中性子過剰核において為されており、余剰中性子の存在によって直鎖クラスター構造の安定化する可能性が示唆されている。また、最近、14Cにおいて4He+10Beの共鳴状態が相次いで観測されており、反対称化分子動力学(AMD)において予測されている直鎖クラスター状態の励起エネルギーおよびアルファ崩壊幅とよく一致している。
そこで、本発表では、AMDを用いて14Cや16Cに対して励起エネルギーおよびアルファ崩壊幅、6He崩壊幅を求め、14Cでは実験で得られた共鳴状態との比較を、16Cでは今後の実験の指標となる予言を行う。
Primary author
Mr
Tomoyuki Baba
(Hokkaido University)
Co-author
Dr
Masaaki Kimura
(Hokkaido University)