Speaker
Dr
Tadahiro Suhara
(Matsue college of technology)
Description
ホイル状態が凝縮構造によって理解できることが提案されて以来なされた様々な研究によって、凝縮構造の考え方がより多くの状態に適用できることが明らかになってきた。例えば12Cの10MeV程度の励起状態に現れると考えられているリニアチェイン構造も、非常に大きくプロレート変形した平均場の中でαクラスターが凝縮しているという描像に立って理解できる。また、非4N核で考えると、例えば11Bや10Beで凝縮構造に類似した構造が提案されている。一方で、14Cではそのような構造は提案されていない。これは原子核を構成するクラスター自体の変形度に関係すると考えられる。これらの点について議論したい。
Primary author
Dr
Tadahiro Suhara
(Matsue college of technology)