Speaker
Dr
Yuma Kikuchi
(Osaka City University)
Description
中性子過剰核では基底状態を除くほとんどの状態が励起共鳴状態として存在しており、共鳴状態の構造が観測量とどのように対応しているかを調べることは重要である。励起共鳴状態は断面積の分解閾値以上の励起エネルギーにおいてピークとして観測されるが、ピーク位置とともに、崩壊粒子の運動量分布から部分系の相関をを調べることで励起状態の詳細な構造を理解することができる。本講演では6Heの励起共鳴状態の崩壊モードの分析から部分系の情報が中性子過剰核の構造を調べる上で有用なことを紹介する。また、6Heを例にとり、中性子過剰核の構造を調べる上で注意すべき点を議論するとともに、今後の研究の方向性について議論したい。
Primary author
Dr
Yuma Kikuchi
(Osaka City University)