Speaker
Dr
Takuma Matsumoto
(Kyushu University)
Description
中性子過剰領域の原子核では、中性子分布が薄く広がったハロー構造などの安定核では見られなかった特異な構造が見られる。これまでの中性子過剰核における研究は主にその基底状態の半径や大きさなどに注目されていたが、今後はさらにその励起状態の構造研究が進展していくと期待される。特に2中性子ハロー核と呼ばれるドリップライン上では、励起状態が粒子崩壊閾値より上に共鳴状態として観測されることから、安定核では見られなかった特異の構造が発達すると期待される。本講演では、中性子過剰核の共鳴状態が、分解反応の励起エネルギー分布にどう現れるかを微視的反応解析により議論する。
Primary author
Dr
Takuma Matsumoto
(Kyushu University)