Speaker
Mr
Kazuki Okada
(Department of Pure and Applied Physics, Kansai University, 564-8680 Suita, Osaka, Japan)
Description
多次元Langevin方程式による核分裂研究は、分裂機構の解明に重要な役割を担っている。我々は、変形核形状をフレキシブルに再現できるCassiniパラメータを、多次元Langevin方程式に適用している。Cassiniパラメータを用いた核分裂研究では、分裂片形状を描写するのに有効である$\alpha,\,\alpha_1,\,\alpha_4$を採用するのが基本であり、それぞれ原子核全体の伸び、質量非対称性、分裂片の四重極変形に対応する。さらに追加のパラメータとして、形状非対称性($\alpha_3$)や分裂片の八重極変形($\alpha_6$)の有効性が示唆されている。本研究では、これら5つのCassiniパラメータ全てを取り入れた5次元Langevin方程式を解くことで、分裂過程のシミュレーションを実施している。本発表では、様々なアクチノイド核に対し計算した分裂片の質量分布や運動エネルギー分布を報告する。
Primary authors
Mr
Kazuki Okada
(Department of Pure and Applied Physics, Kansai University, 564-8680 Suita, Osaka, Japan)
Prof.
Takahiro Wada
(Department of Pure and Applied Physics, Kansai University, 564-8680 Suita, Osaka, Japan)