31 July 2017 to 2 August 2017
理研神戸・融合連携イノベーション推進棟
Asia/Tokyo timezone

構造・反応の両面から探る変形ハローとその展望

31 Jul 2017, 11:20
40m
8階講堂 (理研神戸・融合連携イノベーション推進棟)

8階講堂

理研神戸・融合連携イノベーション推進棟

招待講演 Halo

Speaker

Dr Shin Watanabe (National Institute of Technology, Gifu College)

Description

1985年に11Liのハロー構造が発見されて以来、現在では、31Ne (30Ne + n) や37Mg (36Mg + n) といった重い原子核までハロー核として確認されている。このように新たに発見されたハロー核は、いわゆる「変形ハロー」と呼ばれ、そのコア核 (30Neや36Mg) が大きく変形していることが予想されている。変形ハロー核は、核内でコア核が変形に伴う回転励起(コア励起)を起こしており、様々なコア状態の重ね合わせによって基底状態と励起状態(連続状態)が形成される。これはコア励起がハロー核の構造にもたらす静的効果といえる。一方で核反応を考えた場合、コア核は散乱過程で励起・脱励起を繰り返すことになる。これは、コア励起が核反応に与える動的効果といえ、その結果として観測量である断面積が得られる。本講演ではコア励起をテーマに研究の展望を述べる。

Primary author

Dr Shin Watanabe (National Institute of Technology, Gifu College)

Co-authors

Prof. Kazuyuki Ogata (RCNP, Osaka University) Dr Takuma Matsumoto (Kyushu University)

Presentation materials

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