Conveners
Deformation and pairing (I)
- Takuma Matsumoto (Kyushu University)
Dr
Kenichi Yoshida
(Kyoto University)
31/07/2017, 14:30
招待講演
対相関や変形相関など多様な多体相関の存在によって原子核には多彩な真空(相構造)が現れ,その過程や真空の構造が,集団運動の性質に大きな影響を与える。幾つかの具体例などを通して,重い不安定核での新奇な集団運動の発現可能性を議論する。
Dr
Kouhei Washiyama
(Center for Computational Sciences, University of Tsukuba)
31/07/2017, 15:10
一般講演
原子核の励起モードの解析に大規模数値計算となるQRPA法の効率的解法である有限振幅法が近年急速に発展している。有限振幅法は通常のQRPA法での行列の対角化と残留相互作用の計算を露に行なわずに、原子核の線形応答モードを記述する。我々は3次元の有限振幅法QRPAの数値計算コードの開発を行なった。本講演では、アイソスカラー四重極応答における先行研究との比較、非軸対称原子核の励起モードの結果について紹介する。また、応用として5次元ハミルトニアンの集団質量の記述に向けた計算について報告し、将来の不安定核研究への展望を議論する。
Mr
Fang Ni
(Univ. of Tsukuba)
31/07/2017, 15:30
一般講演
対相関は原子核構造の中で最も重要な性質の一つである。原子核の基底状態における対相関はよく知られており、BCSやHFB理論で記述される。また、対相関を取り入れた準粒子乱雑位相近似(QRPA)によって、原子核の巨大共鳴も理解することができる。しかしながら、原子核の低励起状態の運動モードが非常に複雑であり、現在の理論で説明できない現象が多々存在する。我々は対相関を取り入れた大振幅集団運動を解明することが、原子核の低励起状態を理解する鍵になると考えている。対相関を取り入れた大振幅集団運動理論は発展途上であり、理論の枠組みを完成させることが最優先である。
我々は自己無撞着な集団座標[1]と経路積分の準古典近似の方法[2]を取り入れ、まず単純な対相関模型を用いて検証する。対相関模型は厳密解が得られることから、理論の検証に最適である。本講演では、対相関模型におけるダイナミクスの性質に触れてから、...