Conveners
Halo
- Kenichi Yoshida (Kyoto University)
Dr
Shin Watanabe
(National Institute of Technology, Gifu College)
31/07/2017, 11:20
招待講演
1985年に11Liのハロー構造が発見されて以来、現在では、31Ne (30Ne + n) や37Mg (36Mg + n) といった重い原子核までハロー核として確認されている。このように新たに発見されたハロー核は、いわゆる「変形ハロー」と呼ばれ、そのコア核 (30Neや36Mg) が大きく変形していることが予想されている。変形ハロー核は、核内でコア核が変形に伴う回転励起(コア励起)を起こしており、様々なコア状態の重ね合わせによって基底状態と励起状態(連続状態)が形成される。これはコア励起がハロー核の構造にもたらす静的効果といえる。一方で核反応を考えた場合、コア核は散乱過程で励起・脱励起を繰り返すことになる。これは、コア励起が核反応に与える動的効果といえ、その結果として観測量である断面積が得られる。本講演ではコア励起をテーマに研究の展望を述べる。