Conveners
Nuclear force, structure, and matter
- Wataru Horiuchi (Hokkaido University)
Mr
Sota Yoshida
(The university of Tokyo)
01/08/2017, 11:10
一般講演
講演では中性子過剰核(質量数40領域)におけるベータ崩壊に関する殻模型計算の結果を紹介する。
(より重い領域で)r-processの理解において重要となるベータ崩壊半減期や遅発中性子放出確率の実験値を広い領域で系統的に再現していることに加え、第一禁止遷移の効果や、低励起エネルギーに見られる特徴的なガモフテラー遷移やその起源などを示す。
Dr
Hajime Togashi
(RIKEN)
01/08/2017, 11:30
招待講演
中性子星や超新星爆発(SN)などの高密度天体の研究において、核物質の状態方程式(EOS)は重要な役割を果たす。特に重力崩壊型SNでは、鉄コアの重力崩壊後、外向きの衝撃波発生のきっかけは星の中心部に形成された一様核物質の硬さであり、この一様核物質の硬さは有限温度核物質のEOSによって決まる。ところが、SNシミュレーションでは広範囲の密度、温度、陽子混在度に対する核物質の熱力学量が必要となるため、その作成は困難であり、シミュレーションに適用可能なEOS(SN-EOS)の数は限られている。さらに、これまでに提案されてきたSN-EOSは、すべて一様核物質相が現象論的な模型に基づいて作成されており、現実的な核力に基づいた核物質EOSがSNシミュレーションに適用された例はなかった。
このような現状を踏まえ、本研究では現実的核力から出発した多体変分計算に基づいて、新しいSN-EOSを構築した。...