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原子核物理において、スピンやアイソスピンの重ね合わせ状態は基本的な概念であり、例えば2核子のスピン一重項あるいはアイソスピン一重項状態はその典型例である。近年、こうした状態を量子もつれとして再解釈しようとする試みが増えつつある。このような潮流は、量子もつれを共通概念として量子情報科学と原子核物理学との接点を明確にするものであり、学際的な視点から核力・核構造・核反応を捉え直すうえで重要な意味を持つ。
本ワークショップでは、原子核物理研究者と他分野の専門家が集まり、原子核における量子もつれの捉え方や可能性について自由に意見を交換する。多様な視点を持ち寄ることで、量子もつれという共通の概念を通じて参加者のあいだに緩やかな共有認識を形成し、新たな連携や着想の端緒となることを目指す。
なお、本ワークショップはRIBF理論研究推進会議の活動の一環として開催するものである。