～中性子星の観測と理論～ 研究活性化ワークショップ 2025

19 May 2025, 10:00 → 21 May 2025, 17:00 Asia/Tokyo

本部棟（5/19, 20）/鈴木梅太郎ホール（5/21） (理化学研究所)

Akira Dohi (RIKEN)

　　　～中性子星の観測と理論～

　研究活性化ワークショップ 2025

開催日時: 2025年5月19日(月) -- 21日(水)
開催場所: 理化学研究所和光キャンパス

　　　　  本部棟2階大会議室（5/19,20）・鈴木梅太郎ホール（5/21）

開催趣旨:　

　本研究会は、4つの力全てが関わる中性子星の様々な謎に関して、観測・理論両側面から二年に１回広く深く議論してきました。中性子星の発見からはや50年経過していますが、高エネルギー現象を中心に観測の進展は目覚ましいものがあります。第６回となる今回は、NinjaSat, XRISM, IXPE, NICER衛星など日本グループが関わっている観測と、広い分野（例えば原子核・物性・重力）における中性子星に関する基礎・数値計算の理論の専門家が、長年にわたって様々なX線観測を主導しているここ理研に集まって議論する場を提供します。観測と理論がお互いに交流し、あわよくば新しい共同研究の芽を生み出すような発表を期待します。広い分野の融合を目的としているため、分野や身分を問わず積極的な参加を歓迎します。また、議論を触発するような途中結果や、観測装置・計算コードの開発の現状の発表も歓迎します。招待講演者には、最新の成果は元より、より広い分野の聴衆の理解のため、当分野における研究課題や今後の展望を丁寧に講演して頂く予定です。

1. 日程
　　2025年5月19日(月) 12時30分開始 - 21日(水) 16時35分予定
　　#開始、終了時刻は講演申込数に応じて変更する場合があります.

2. 会場（構内地図を参照のこと。理研へのアクセスはこちらを参照のこと。）

　　5/19-5/20: 本部棟2階 大会議室（地図のC00）

　　5/21: 鈴木梅太郎記念ホール（地図のS01）
    （対面（オンサイト）形式での開催で、原則、発表は現地参加となります。zoom によるオンライン参加のオプションも予定しますが、配信環境はベストエフォートになる旨、ご了承ください。）

3. 研究会のトピック
　- 中性子星の内部構造, 状態方程式, 磁場構造
　- 中性子星からの放射 (電磁波、宇宙線、重力波、ニュートリノ)
　- 中性子星連星, 降着現象
　- 中性子星と高エネルギー天体現象 (超新星爆発、超新星残骸、中性子星連星合体、高速電波バースト、ガンマ線連星 etc.)
　- 中性子星種族の多様性
　- 中性子星の磁気圏, プラズマ素過程
　- 中性子星の進化 (回転, 熱, 磁場)
　- パルサー星雲, 粒子加速
　- 測定ツールとしての中性子星 (重力、磁場、物質分布、重力波 etc.)
　- 中性子星の物理とのシナジー (白色矮星パルサー、ブラックホールジェット etc.)

4. 参加／講演申し込み
　 参加・講演料：無料
　 　- 旅費補助希望 〆切：4月11日(金)　締め切りました。
　 　- 講演申込・懇親会申込 〆切：4月18日(金)　締め切りました。

　　 - 現地参加登録〆切：5月9日(金)
　 　- オンライン参加登録〆切：5月16日(金)

   参加には事前登録を必須とさせていただきます。また、現地参加人数の上限に達した場合、その時点で現地参加登録を締め切らせていただきます。

　遠方から来られる参加者に対して：特に、和光市周辺のホテルはかなり埋まってきているようですので、早めの宿泊場所の確保を薦めます。なお、今回は理研の宿舎は基本的に利用できませんので予めご了承ください。

5. 基調講演者

 - 鶴田幸子（モンタナ州立大）

6. 招待講演者（敬称略、五十音順）

  - 猪谷大輔（慶應大学）

  - 大川博督（青森大学）

  - 大津秀暁（理化学研究所）

  - 加藤勢（パリ天体物理学研究所）

  - 辻本 匡弘（JAXA）

  - 武田 朋志（広島大学）

  - 平井遼介（理化学研究所）

 

7. 口頭講演
  - 基調講演・招待講演35分（質疑応答10分を含む）
  - 一般講演20分（質疑応答5分を含む）
  - 講演は日本語をメインとしますが、英語での講演も受け付けます。

 

8. ポスター発表
  - ポスターは5/19-5/20に本部棟２階のラウンジに常時掲示しますが、ポスターセッションは懇親会とあわせて行う予定です。ポスター講演希望者は、できる限り懇親会へのご参加を合わせてよろしくお願い致します。

 

9. 懇親会
  - 懇親会は5月20日(火)のセッション終了後に同じ会場にある本部棟のラウンジで開催予定です。

 

10. お問い合せ先：こちらまでお願いします。 

 

　世話人：岩切渉 (千葉大学/理研), 榎戸輝揚 (京都大学/理研), 木坂将大 (広島大学), 祖谷元 (高知大学), 田中周太 (青山学院大学), 玉川徹 (理研/東京理科大学), 土肥明 (理研; chair), 長瀧重博 (理研/OIST), 安武伸俊(千葉工業大学)

** 本研究会は、理研シンポジウムの一環として行われます。

これまでの研究会情報：

～中性子星の観測と理論～ 研究活性化ワークショップ 2023
https://indico2.riken.jp/event/4516/overview

～中性子星の観測と理論～ 研究活性化ワークショップ 2021
https://indico2.riken.jp/event/3725/overview

～中性子星の観測と理論～ 研究活性化ワークショップ 2019
https://indico2.riken.jp/event/2840/page/175-overview

～中性子星の観測と理論～ 研究活性化ワークショップ 2017
https://indico2.riken.jp/event/2545/page/94-overview

～中性子星の観測と理論～ 研究活性化ワークショップ 2015
https://indico2.riken.jp/event/2069/program

Monday 19 May

12:30 Opening remark

presented by 土肥　明

Session 1

1 Search for Thermal X-ray Features from the Crab nebula with Hitomi Soft Xray Spectrometer

招待講演

Speaker: 辻本 匡弘

2 X線連星からのFeとNiの輝線の系統的な比較

Speaker: 加藤 寛之

3 SMC X-1の円盤歳差運動による軌道光度曲線の変動

Speaker: 庭野 聖史

4 大質量星内における中性子星への降着流の一般相対論的シミュレーション

Speaker: 櫻井 大夕

5 食を持つ低質量中性子星連星系 AX J1745.6-2901 から XRISM により発見された狭い鉄K吸収線とその解釈について

Speaker: 前田 良知

14:35 Break

Session 2

6 4中性子の観測

招待講演

Speaker: 大津 秀暁

7 原子核の密度振動モードの系統的測定による核物質の非圧縮率研究

Speaker: 遠藤 史隆

8 Equations of States for Quark Stars and Neutron Stars from String Dualities

Speaker: Kilar Zhang

9 Extended Thomas-Fermi 模型による中性子星内殻パスタ相の自己無撞着計算

Speaker: 中邨 陽

16:30 Break

Session 3

10 Ultra-high-energy gamma rays from pulsar-wind nebulae and their contributions to Galactic gamma-ray emission

招待講演、オンライン

Speaker: 加藤 勢

11 かに星雲の乱流モデルとニュートリノ放射

Speaker: 田中 周太

12 球状星団におけるAccretion-Induced Collapseで形成された中性子星が作るパルサー風星雲

Speaker: 石崎 渉

13 強磁場中性子星での陽子シンクロトロン放射による超高エネルギーガンマ線放射

Speaker: 丸山 智幸

Tuesday 20 May

Session 4

14 連星系内での中性子星の誕生

招待講演、オンライン

Speaker: 平井 遼介

15 大質量連星系の共通外層期における放出物に対する磁場の影響

Speaker: 水谷 耕介

16 連星中性子星合体およびブラックホール・中性子星合体でつくられるrプロセス元素組成による状態方程式の制限

Speaker: 和南城 伸也

10:15 Break

Session 5

17 Efficiency of high-energy emission from rotation-powered pulsars

Speaker: 木坂 将大

18 パルサーからのシンクロトロン放射の偏光モデル

Speaker: 佐伯 聖真

19 高速撮像システムIMONYを用いたカニパルサーの光学連日観測成果

Speaker: 橋山 和明

20 単独中性子星の熱的パルスにおけるエネルギー依存性のある位相ずれ

Speaker: 米山 友景

11:55 Lunch

Session 6

21 回転星のラグランジュ的進化計算に向けて

招待講演、オンライン

Speaker: 大川 博督

22 中性子星の磁場構造と歪みと連続重力波

Speaker: 藤澤 幸太郎

23 Toward understanding magnetically driven bursts on magnetars

Speaker: 小嶌 康史

24 マグネターの新しい特徴づけ：誕生率、質量、内部磁場、粒子加速

Speaker: 牧島 一夫

14:45 Break

Session 7

25 AXP 1E2259+586 における長周期 X 線変調の探索

Speaker: 屈 楚舒

26 中性子星振動，共鳴と同期からの1/f揺らぎ：高速電波バースト(FRB)と軟ガンマ線リピーター(SGR)

Speaker: 森川 雅博

27 FRBの時間相関と地震余震との類似性：前回研究会からの進展

Speaker: 戸谷 友則

16:05 Break

Session 8

28 Emergent chirality and neutron superfluidity of parity-doubled baryons in neutron stars

Speaker: 安井 繁宏

29 Impacts of Hyperons and Kaon-Condensation on Neutron Star Cooling

English talk, online

Speaker: Bhavnesh Bhat

30 Thermal Evolution of Neutron Star

基調講演

Speaker: 鶴田 幸子

Poster Flush

P1-P14のフラッシュトーク（14×2=28分）

19:00 懇親会

Wednesday 21 May

Session 9

31 中性子星内部の1S0超流動における強結合効果と冷却過程に与える影響

招待講演

Speaker: 猪谷 太輔

32 原子核反応で探る状態方程式と核子対凝縮相

Speaker: 大田 晋輔

33 On the proton effective mass in dilute nuclear matter

Speaker: 田島 裕之

34 磁気回転効果による中性子星の自転と中性子スピンの間の角運動量変換

オンライン

Speaker: 舟木 博志

10:35 Break

Session 10

35 中性子星まわりの磁場における重力波-電磁波転換現象について

Speaker: 伊藤 飛鳥

36 軽いステライル・ニュートリノの出現による超新星爆発の失敗

Speaker: 森 寛治

37 CCOにおける磁場の起源の解明：超新星フォールバック降着流の一般相対論的磁気流体力学シミュレーション

Speaker: 井上 壮大

38 中性子星内部の核物質の諸状態とX線バースト

Speaker: 野田 常雄

12:15 Lunch

NinjaSat Session

39 超小型X線衛星 NinjaSat による新たな clocked X-ray burster SRGA J144459.2−604207 の長期モニタリング観測

招待講演

Speaker: 武田 朋志

40 On the possibility of a massive clocked X-ray burster SRGA J144459.2-604207

Speaker: 土肥 明

41 超小型X線衛星 NinjaSat が観測した炭素燃焼起源のX線バースト天体 MAXI J1752-457

Speaker: 青山 有未来

42 Understanding the Two Decaying Components of MAXI J1752-457

English talk, online

Speaker: Hao (皓) Huang (黄)

43 超小型X線衛星 NinjaSat によるパルサー航法の実証実験

Speaker: 大田 尚享

44 パネルディスカッション

○ パネラー（予定）
玉川徹
武田朋志
土肥明
木坂将大

Speaker: 榎戸 輝揚

16:25 Closing remark

presented by 榎戸輝揚