~中性子星の観測と理論~研究活性化ワークショップ 2021

Asia/Tokyo
Description

~中性子星の観測と理論~研究活性化ワークショップ 2021

開催日時: 2021年8月10日(火) -- 12日(木)
開催場所: zoomによる完全オンライン

 

 本研究会は、中性子星に関する観測や理論の研究者の間で議論や交流を通して中性子星研究の活発化を図り、互いのニーズとシーズを整理していくことで、新たな観測データや新しい見地からサイエンスを発展させていく下地作りを目的とします。中性子星の発見から約半世紀が経過した現在でも、観測の進展により新たな問題が明らかになってきています。

 第4回となる本研究会は、たとえば中性子星の内部構造の解明に向けた宇宙物理と原子核物理それぞれの視点から見た今後の方向性など、中性子星とそれが引き起こす現象の全容の理解に向けた幅広い分野横断的な連携での議論を特に重視したいと考えています。そこで、幅広い分野の招待講演者を招き、一般講演では結果まで至っていない内容も含めて継続的に交流を進めることで、多様性を含めた様々な問題への解決を目指します。理論、観測の研究者が同程度の割合となるような研究会を想定しており、「観測は理論に向けて、理論は観測に向けて」という形での発表を期待します。分野を問わず大学院生や若手の方の積極的な参加を歓迎します。分野外の方も議論に参加できるよう、招待講演者の方々には最先端の研究成果だけでなく当分野における研究課題や今後の展望を丁寧に講演して頂く予定です。オンラインを含むという形ではあるものの、できる限り参加者同士の自由闊達な議論が行われるよう配慮します。

世話人:榎戸輝揚 (理研), 祖谷元 (理研), 安武伸俊(千葉工業大学), 木坂将大 (広島大学), 田中周太 (青山学院大学), 岩切渉 (中央大学/理研), 柴田晋平 (山形大学)

1. 日程
  2021年8月10日(火) 9:50開始 -- 12日(木) 17:00終了
       プログラム https://indico2.riken.jp/event/3725/timetable/#20210810.detailed

2. 会場
   zoomによる完全オンライン

3. 研究会のトピック
 - 中性子星の内部構造, 状態方程式, 磁場構造
 - 中性子星からの放射 (電磁波, 宇宙線, 重力波, ニュートリノ)
 - 中性子星連星, 降着現象
 - 中性子星と高エネルギー天体現象 (超新星爆発, 超新星残骸, 中性子星連星合体, 高速電波バースト, ガンマ線連星 etc.)
 - 中性子星種族の多様性
 - 中性子星の磁気圏, プラズマ素過程
 - 中性子星の進化 (回転, 熱, 磁場)
 - パルサー星雲, 粒子加速
 - 測定ツールとしての中性子星 (重力, 磁場, 物質分布, 重力波 etc.)

4. 参加/講演申し込み

参加料:無料
- 参加申込〆切:8月6日(金) 
  参加登録・申込みは Registrationのページよりお願いします。
 https://indico2.riken.jp/event/3725/registrations/202/

なお、講演の受付は終了しております。

5. 招待講演者(敬称略)
 - 飯田圭 (高知大学)
 - 伊藤洋介 (大阪市立大学)
 - 小野勝臣 (理研)
 - 勝田哲 (埼玉大学)
 - 鴈野重之 (九州産業大学)
 - 佐々木愛美 (エアランゲン/ニュルンベルグ大学附属バンベルグ天文台)
 - 土肥明 (九州大学)
 - 内藤智也 (東京大学/理研)
 - 沼澤正樹 (理研)
 - 初田哲男 (理研)

6. 口頭講演
  - 招待講演者40分(発表30分, 質疑10分)
  - 一般講演者25分(発表20分, 質疑5分)
  - 講演は日本語をメインとしますが、英語での発表も受け付けます。

7. ポスター発表
 - Slackとzoomのブレイクアウトルームを活用

8. 懇親会
  オンライン懇親会を8/10-12の3日間19:00-21:00で開催。参加費無料。

9. お問い合せ先
   ns2021soc@googlegroups.com

 

世話人一同

過去の研究会:

~中性子星の観測と理論~ 研究活性化ワークショップ 2019
https://indico2.riken.jp/event/2840/page/175-overview

~中性子星の観測と理論~ 研究活性化ワークショップ 2017
https://indico2.riken.jp/event/2545/page/94-overview

~中性子星の観測と理論~ 研究活性化ワークショップ
https://indico2.riken.jp/event/2069/program

    • 09:50 10:00
      Opening remark 10m
    • 10:00 10:40
      Three-dimensional hydrodynamical simulations unravel the progenitor, supernova, and supernova remnant connection in SN 1987A 40m
      Speaker: 小野 勝臣 (RIKEN 理化学研究所)
    • 10:40 11:20
      超新星残骸の特徴から探る中性子星の多様性の起源 40m
      Speaker: 勝田 哲 (埼玉大学)
    • 11:20 11:45
      パルサー星雲電波放射の乱流加速モデル 25m
      Speaker: 田中 周太 (青山学院大学)
    • 11:45 12:10
      ボルツマン輻射流体シミュレーションで探る超新星爆発での核物質状態方程式の役割 25m
      Speaker: 原田 了 (理化学研究所 iTHEMS)
    • 12:10 12:35
      Development of long time supernova simulation and supernova neutrino observation 25m
      Speaker: 森 正光 (Kyoto University)
    • 12:35 13:00
      原始中性子星への質量降着を伴うニュートリノ駆動風の物理モデルの構築 25m
      Speaker: 澤田 涼 (東京大学)
    • 13:00 14:00
      Break 1h
    • 14:00 14:25
      Asteroseismology on supernova gravitational waves 25m
      Speaker: 祖谷 元 (RIKEN)
    • 14:25 14:50
      中性子星・超新星のカイラル輸送現象に起因した重力波 25m
      Speaker: 花井 奏太 (慶應義塾大学 理工学部)
    • 14:50 15:15
      無回転大質量星の重力崩壊シミュレーションにおける磁場強度依存性 25m
      Speaker: 松本 仁 (慶應義塾大学理工学部)
    • 15:15 15:40
      Global Electromagnetic Structure in NS 25m
      Speaker: 大西 直毅 (Tokyo Metropolitan University)
    • 15:40 16:10
      Poster Session 30m
    • 15:40 15:45
      What happens if rotation energy is lost without loss of angular momentum? 5m
      Speaker: 柴田 晋平
    • 15:45 15:50
      Transition of polar cap activity 5m
      Speaker: 木坂 将大
    • 15:50 15:55
      SN1987Aモデルの重力崩壊計算が示すコンパクト天体の性質 5m
      Speaker: 中村 航
    • 15:55 16:00
      Enhanced X-ray Emission Coinciding with Giant Radio Pulses from the Crab Pulsar 5m
      Speaker: 榎戸 輝揚
    • 16:10 16:50
      原子核構造で探る中性子星 40m
      Speaker: 内藤 智也 (Dept. Phys., U. Tokyo/RIKEN Nishina Center)
    • 16:50 17:15
      Pulsar glitches from quantum vortex networks 25m
      Speaker: 新田 宗土 (Keio University)
    • 17:15 17:40
      中性子星内部における中性子P波超流動のスピン分極相 25m
      Speaker: 安井 繁宏 (Keio Univ.)
    • 19:00 21:00
      web懇親会 2h
    • 09:00 09:40
      Type-I X-ray burst as a tool to probe the physics of interior neutron stars 40m
      Speaker: 土肥 明 (九州大学)
    • 09:40 10:05
      中性子星内部の状態と熱的進化 25m
      Speaker: 野田 常雄 (久留米工業大学)
    • 10:05 10:30
      中性子星を考慮したX線バーストモデルに基づいたrpプロセスの再検討 25m
      Speaker: 西村 信哉 (理化学研究所)
    • 10:30 10:50
      Break 20m
    • 10:50 11:15
      連星系内での非球対称な恒星風の降着 25m
      Speaker: 平井 遼介 (Monash University)
    • 11:15 11:40
      核ガンマ線を用いた銀河系内中性子星連星合体残骸の探査 25m
      Speaker: 寺田 幸功 (埼玉大学)
    • 11:40 12:05
      Constrain neutron star and dark matter models with Gravitational Wave Observations 25m
      Speaker: Kilar Zhang (Shanghai University 上海大学(中国))
    • 12:05 13:05
      Break 1h
    • 13:05 13:45
      Efforts on search for gravitational waves from neutron stars 40m
      Speaker: 伊藤 洋介 (大阪市立大学)
    • 13:45 14:00
      超小型X線衛星NinjaSatが目指すサイエンス 15m
      Speaker: 岩切 渉 (中央大学/理研)
    • 14:00 14:15
      超小型X線衛星 NinjaSat に搭載する観測装置の開発 15m
      Speaker: 沼澤 正樹 (理化学研究所)
    • 14:15 14:35
      議論 20m
    • 14:35 15:00
      X-ray emissions from magnetic polar regions of neutron stars 25m
      Speaker: 井上 一 (ISAS, JAXA)
    • 15:00 15:25
      中性子星のサイクロトロン線へのバルクモーションの影響 25m
      Speaker: 西村 治 (長野高専)
    • 15:25 15:45
      Break 20m
    • 15:45 16:45
      First studies of stellar endpoints with eROSITA/SRG 1h
      Speaker: 佐々木 愛美 (Friedrich-Alexander-Universität Erlangen-Nürnberg)
    • 16:45 17:10
      Parkes望遠鏡を用いた大マゼラン雲中の突発天体探索 25m
      Speaker: 久野 晋之介 (熊本大学)
    • 17:10 17:35
      Thermal emission and magnetic fields of isolated neutron stars 25m
      Speaker: 米山 友景 (ISAS/JAXA)
    • 19:00 21:00
      web懇親会 2h
    • 09:00 09:40
      中性子星クラストにおけるエントレインメント効果 40m
      Speaker: 飯田 圭 (高知大学)
    • 09:40 10:05
      Magnetic-field confined by elasticity in neutron star crust 25m
      Speaker: 小嶌 康史 (Hiroshima University)
    • 10:05 10:30
      硬X線パルスの位相変調から探るマグネターの物理 25m
      Speaker: 牧島 一夫 (東京大学Kavli IPMU)
    • 10:55 11:15
      Break 20m
    • 11:15 11:55
      X線連星進化と中性子星ULX 40m
      Speaker: 鴈野 重之 (九州産業大学)
    • 11:55 12:20
      磁化中性子星への超臨界降着流によるアウトフロー;駆動機構とその温度について 25m
      Speaker: 井上 壮大 (筑波大学)
    • 12:20 13:20
      Break 1h
    • 13:20 14:00
      QCDと高密度状態方程式 40m
      Speaker: 初田 哲男 (RIKEN iTHEMS)
    • 14:00 14:25
      Comment on compact star mass formula 25m
      Speaker: 青木 慎也 (京都大学基礎物理学研究所)
    • 14:25 14:50
      場の量子論に基づく強磁場・有限温度・密度中の素過程の解析 25m
      Speaker: 服部 恒一 (基礎物理学研究所)
    • 14:50 15:10
      Break 20m
    • 15:10 15:35
      重イオン衝突におけるパイオン測定を通した対称エネルギーの研究 25m
      Speaker: 磯部 忠昭 (理研)
    • 15:35 16:00
      Effects of three-baryon forces on kaon condensation in hyperon-mixed matter 25m
      Speaker: 武藤 巧 (千葉工業大学教育センター物理学教室)
    • 16:00 16:25
      Stiffening of matter in quark-hadron continuity 25m
      Speaker: 古城 徹 (Central China Normal University)
    • 16:25 16:50
      Toward QCD-based construction of the equation of state 25m
      Speaker: 藤本 悠輝 (東京大学)
    • 16:50 17:00
      Closing remark 10m
    • 19:00 21:00
      web懇親会 2h